お金を借りるのは悪いこと?
株式会社や金融のしくみなどを勉強し始めた生徒に、
「会社は株式を発行して資金を集めている」
「会社は金融機関から融資を受けて運転資金にしている」
などと話すと、「借金しなきゃいけないんですよね・・・」というわりとネガティブ側の反応が返ってくることがあります。
いつの頃から、他人からお金を融通してもらうこと、あるいは借りることを「悪」と思い込んでいるのでしょうか。
悪ですか?
借りれるなら借りて、自分のやりたいことを拡大して、利益を生んで納税して、投資や融資をしてくれた人々へそれなりのお返しができるのならば、自分のためにも経済のためにも良いじゃないかと思うのですが。
「親のすねをかじる」という言葉があります。
いつまでも自立しない子どもを揶揄するネガティブな言葉ですが、この「自立」とはなんなのか。
誰の力も頼らずに自分の力で生きていくことが自立なのでしょうか?
だとすれば大人はみな一人で生きているのでしょうか?
だれにも頼らず、お金も満額生み出せている人ばかりでしょうか?
力もお金も、人から借りちゃだめなの?
大人は一人でできないことだらけ
僕が大人になってわかったことは、「自分一人で何かをやる」なんて芸当が可能なのは、子どものうちだってこと。
なぜならしくみが簡単だからです。
大人の社会は複雑に絡み合う相互関係によって成立します。
各々が寄り添い合う合力でバランスを取っているのが実社会ですね。
大人になればなるほど、一人の力ではどうすることもできない壁にたくさんぶつかっていきます。
そのときどうやって乗り越えていくのでしょう。
一人で頑張りますか?
がんばる・・・
子どものうちは美しい言葉です。
大人になったら、ただの孤独でしかない。
自立を学ぼう
学生のうちに「自立」を訓練しましょう。
勉強を通してです。
わからないこと、難しいこと、そんな壁にぶつかったら助けを求めましょう。
「自分で考えろ!」と言われることがあるかもしれません。
でもそれは、一人で考えて答えを出すことでしょうか?
そう言われて簡単に不貞腐れて良いのでしょうか?
自分が何をどう悩んでいて、どうしたいのか。
これを相手に明確に伝えていますか?
「だからどうしても手を貸してほしい」と相手を納得させる行動を起こしていますか?
こういう背景が伝わるからこそ、大人は「手伝ってあげよう」と意気込めるのです。
助けをただ待っているだけなのも、
助けてくれないといじけるのも、
一人で学んでようが独自にやっていようが、結局は自立していない。
支援してくれる人を自ら探し、自ら動かす。
自分の存在を相手に認識させる言動。
これこそ「自立」なんじゃないですかね。
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