将来の夢と聞かれて何と答えますか?
高校生たちに「将来の夢はなんですか」と尋ねると、その多くが「職業名」を答えようとします。他に答えようがないと言われればそれまでですが、夢の変域をもう少し大きく持っていてもよいのではないかと思うのです。
すなわち「どんな人間になりたいのか」「大人として社会とどう関わっていきたいのか」といった枠組みの構築こそが本来語られるべき夢なのではないでしょうか。そして、その枠の中を満たす具体的要素が「職業」であり、夢を現実にする手段であり着地点であると僕は思っています。
大学に進学する際に「就職に有利」という志望理由を掲げるのは、少々的が外れているような気がします。むろんそれも重要な根拠ですが、大学とはそもそもアカデミックな人間形成の場であって、就職予備校ではないということは忘れないでほしい。何を学びたくて、どんな教養の鎧を纏いたくて、その大学を選んだのか、真剣に考えてほしいですね。
進路選択の根拠は日々の勉強から
自分がどのようなフィールドに飛び出していきたいのか。そのためにはどのような環境で自分自身を磨くべきか。これらを考えるうえで最も不可欠なものは「学ぶ」ことです。
夢を聞かれて何も思いつかない、物事に興味や関心がない、得意分野がない…こういう人は結構いるのではないかと思いますが、実は夢や興味、あるいは可能性といったものに気づいていないだけかもしれません。
なぜ気づかないのか?
おそらく他者から教わっていないのだと思うのです。浅い認識で社会を見つめようとしても、中身が見えてこないからどうアプローチしていいかわからないのではないでしょうか。
当塾では、大学受験を目指す生徒たちには、その生徒の長所やウリをはっきり伝えてあげます。普段の学習指導でほぼ毎日のように対面やオンラインで接しているからこそ、そこまでの指導が可能になります。保護者のかたのバックアップが強ければなおさらです。
受験合格判定を与えるだけなら、模試の評価で可能です。しかし子供たちの特性をどう生かすかについては、その子と接していないと親身に指導できません。
日々の勉強を通し、指導を重ねることで、生徒自身の「自分像」の輪郭をシャープに! そんな指導を心がけていきたいと考えています。