先月、中学生の学年末テストがひと通り終わり、成績表が返ってきました。
その中でも、前回の2学期期末テストからたった3か月後の学年末テストで、学年順位を爆上げした生徒がいます。
- 国語 42位→27位
- 数学 110位→41位
- 社会 99位→39位
- 理科 61位→34位
- 英語 15位→14位
- 5科目 70位→28位
学年でおよそ200名ですから、ジャンプアップの割合は大きいですね。
この生徒にはいったい何が起こったのでしょうか?そして、どんな勉強をしたのでしょうか?
前回の成績に対する圧倒的な劣等感を理解してあげる
前回の期末テスト終了後に、かなり大きく凹んでいたのは事実です。
「塾でも家でもしっかり対策を立ててこれ以上できないって思うくらい勉強したはずなのに、成績が伴わない。」
そういう思いを強く抱いていたようです。
したがって、まず最初にメンタルの整理整頓から始めました。
こういう時の生徒たちは、僕の経験上、無理にいい所を広げて励ましたり、できてもいないことを大丈夫だよと煽てたりするのは逆効果だと思っています。
それよりも「ここがダメなところだから、これからしっかり作戦練って取り組もう」と具体的な戦略が大切。甲乙の評価より、生徒の落ち込んだ気持ちを理解し具体的な対策を示してあげることで、前に進んでいけるように道を作ってあげることを優先しました。
徹底した基礎の反復で、満足のラインを押し上げる
学習面で着手したのは、すべての科目の基礎知識の積み重ねです。前回までの学習で「ここまででいいや」という思いがどこかにあって、知識が完全に定着していないうちに勉強を止めてしまう傾向がありました。要するに満足のラインが低すぎたのです。
「できるまで何度も繰り返す」はもちろん、それ以上に「できてからさらに何度も繰り返す」を実践してきました。
数学では、絶対に解ける問題ほど徹底的に繰り返し、本番でのミス削減を狙う。
社会では、用語一つ一つをその背景まで丁寧に理解し、考えて答えを導き出す。
国語では、文法問題と漢字等の語彙力で取りこぼさない練習をする。
こういったベースとなる部分の絶え間ない繰り返しによって、必然的に各科目の学習時間が増え、結果的に「これでいいや」で止まることなくもう一歩踏み込んだ応用練習まで着手できたというのが事実です。
塾に来るのが楽しい、その思いを守ってあげたい
方法論的なことを語ればキリがありませんが、結局何が必要だったかといえば、基礎から応用まで一連の情報を体系的に整理していく時間だったということです。
テスト対策期間だけ集中していた学習習慣から、日常の学習時間の中で先を見据えた学習をし続けてきたことが、結果的にライバルたちをゴボウ抜きにできた要因ではないかなと思っています。
では、なぜこの生徒は日常学習にそこまで取り組めたのでしょうか。
答えはきっと
「塾が好きだから」
・・・かな?(笑)
塾に来るのが楽しい
塾長に会うのが楽しい
お母様に伺うと、そう思って毎日毎日通ってくれているそうです。だからこそ、自然と身についてきた学習習慣が、ようやく花開き始めたのでしょう。
ずっと花が咲かない時期が続きましたが、どうもこの生徒はその間にしっかり根を張ったようです。
その根が栄養を吸収して、徐々に花をひとつふたつ咲かせるようになってきた…今その時期かな?
僕の責任は重大だということです。
一緒に大きな花を咲かせたいね!
これからやってくる受験で、ぜひ大輪の花を咲かせようじゃないか!